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「カプリチオ」46号(東京都)② 加藤京子「月の爪あと」は新鮮な現代音楽の世界を映す異色の人間模様と業界の内部事情・・

 投稿者:根保孝栄・石塚邦男  投稿日:2017年 6月19日(月)22時58分57秒
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  ・加藤京子「月の爪あと」は、ロック・シンガーを目指して家を飛び出した才能ある女性の私だったが・・時代の変化の波に翻弄され、それでも己の場を確保するため必死になる・・。副登場人物も魅力的なリーダーのシバ。このシバを中心に郊外にファームを形成して共同生活をしたり、業界の変化と時代の音楽の変化に翻弄された末に、かつてロックで知り合い恋人だったハマとの十五年後の再会、そして・・・と目まぐるしい時代の推移に必死に抵抗して生きる一女性アーチストを炙り出した作品は、当然ながら異色。

・だが、五十数枚の枚数では時代の推移の色合いの変化は、ダイジェスト的になってしまうのも止むをえない。時代の変化、業界の変化を説明するところが面白いにしても、小説は人間の絡みが主体になるもので、この枚数ではこなしきれないのは当然だ。この作品は良いテーマ、モチーフを包含しており、人間の絡みを主軸にした場面を念入りに描いて100枚ものに仕立て上げると、話題の作品になると思う。

・文学界、文芸、群像などの新人賞向きの作品である。応募するとこの作風ならいいところ行きそうだ。仲間内で作品を叩いて完成品に仕上げ、応募するのも一方法だ。この着想をまず買いたい小気味よい作品ではある。

 ・アーチストに憧れ故郷を飛び出せる少女の姿小気味よく読む  石塚 邦男
 
 
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