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「文芸思潮」誌 ウェーブ拝読<(_ _)>

 投稿者:群系永野悟  投稿日:2012年 3月29日(木)00時40分28秒
  通報 返信・引用 編集済
   「文芸思潮 ウェーブ」2012春号(通算45号)、送られてきました(これは、当方購読しているのです。三冊)。

 前にこの欄で、東谷さんがいわれていたかと思いますが、「富士正晴全国高等学校文芸誌賞」はすごいですね。特に最優秀賞となった、盛岡県立の花巻北高等学校の「文芸研究」なるものは、大人のわれわれも(どころか、研究者の方々も)舌を巻くほどの出来栄えでした。
 〝文芸研究「八十年前の文学」~花巻北高校八十周年企画〟というものですが、学校が創立されたのが、1931年(昭和6年)だそうで、その時代とその風景を、一本にまとめたようです。採録された「文芸思潮」誌の最初の46p~93pを占めていて、圧巻でした。 目次だけでも示すと、
  1 はじめに
  2 花巻北高等学校の八十年の歴史
  3 時代状況
  4 八十年前の文学概況
  5 プロレタリア文学
  6 新感覚派
  7 大衆文学
  8 終わりに

 特に、5・6・7は詳細を極めて、細かい小見出しがついています。それらは、専門的に過ぎるほどで(今の時代、こうしたtermを目にする自体、珍しい。ましてや高校生が書いたなんて)。(..)
 やはり参考にそこをあげますと、-

  5 プロレタリア文学
    ◇ 日本プロレタリア文芸連盟の創設と、日本プロレタリア芸術連盟への改組
    ◇ プロレタリア文学運動の分裂と対立
    ◇ 全日本無産者芸術連盟(ナップ)の結成
    ◇ 蔵原惟人のプロレタリア運動の改革
    ◇ ナップ解散
    ◇ コップの弾圧
    ◇ 蔵原の再組織への反対意見
  6 新感覚派
    ◇ 『文藝時代』と新感覚派
    ◇ 形式主義文学論争
    ◇ 『文藝時代』同人脱退事件
    ◇ 雑誌『不同調』
    ◇ 『文藝時代』終刊
    ◇ 『文藝時代』終刊後の新感覚派
    ◇ 二つの作品(「機械」と「上海」)と新感覚派
    ◇ 私たちに新感覚派が残したものとは
  7 大衆文学
    ◇ 時代小説と直樹三十五
    ◇ 大衆文学と『新青年』
    ◇ 江戸川乱歩
    ◇ 夢野久作とエロ・グロ・ナンセンス
    ◇ 幻想文学

 いやはや、参考までにとうってみましたが、これが、高校生の手になるものか(>_<)、と舌をまきました。

 だいぶ前に『大正文士颯爽』という、芥川や菊池寛周辺の裏話を描いた本を読んだことがありますが、実際、文学は作品だけでなく、その裏話、文士と作品の関係、いわば文学史を知ることによって、よりおもしろくなりますね。
   この後、〝現役〟私人による「八十年前の詩を鑑賞する」が付いていて、光太郎(当時48歳)の「山麓の二人」、朔太郎(45歳)の「遊園地(ルナパーク)にて」、日夏耿之助(41歳)の「呪文の周囲」、西脇順三郎(37歳)の「太陽」、賢治(35歳)の「雨ニモマケズ」、草野心平(28歳)の「子供に」、中也(24歳)の「サーカス」などの、詩篇が載っていました。
 ああ、ゆたかなる時代よ、ですね。

 また、その後には、そうした高校生の小説も掲出されていて、案外、文学は支持されているぞ、という感を抱きました。

 今回号には、「エッセイ」群も多数掲載でしたが、感じ入るのもありました。

 ぜひ、ご購読を!
 、
  下の写真は、「文芸思潮 ウェーブ」2012春号の表紙(いまでより、ぐっと感じよくなったデスね)。
 その下のURLは「文藝思潮」のHPです(いまだに同じですね。いま新規HP作る人募集中だそうです) 

http://www.asiawave.co.jp/bungeishichoo/

 
 
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